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対 談 前 編
“色で表現出来る事”
三  木:
本日は、宜しくお願いいたします。
二本柳氏: 今日は、わざわざ、お越しいただいてありがとうございます。
三  木: こちらこそ。
このたびはライフケアカラー検定3級の改訂版で、ご協力をいただきましてありがとうございました。ステキなお皿とランチョンマットの組み合わせでいろいろご提案いただきました。
二本柳氏: 今回のライフケアカラー3級改訂版では、色の効果を活かしたテーブルスタイリングをということでした。その中でたくさん教えていただいて、すごく勉強になる取り組みでした。
三  木: ライフケアカラー検定の改訂版の内容はいかがでしたか?
二本柳氏: 私たち、食器をメインに空間をつくるという仕事が多いのですが、食器を合わせてちょっとヨーロッパ風にしてみましょうといったときに、今までは私の中での感覚で教えている部分があったんですけど、特に第2章が本を拝見していてすごく楽しい部分でした。
三  木: 慣用色名ですか?
二本柳氏: 「ライラック」の色名のところに「ヨーロッパ原産の香りの良い花」ってあって確かに私たちもヨーロッパの雰囲気で空間をつくるときによく使うカラーではあったんですよ。でも、それがなぜかって分からずに、洋書にあるインテリアでよく使われている色だからっていうことで食器を組み合わせて使っていたんですね。
このエピソードを見て、「だから、ちょっとヨーロッパっぽくなるのかな」とか、このページは私が一番、楽しかったページです。
三  木: 色名は、その国の文化を背景としているので、~風とか、~テイストが出やすいってことなんですね。
二本柳氏: はい。
今まではヨーロッパがちょっと曇りがちだからちょっとくすんだカラーをというように、私の持っているビジュアル的な感覚から微妙なニュアンスで教えていたものが、説明しやすくなるというか。いろんな色の名前も出てきて面白いなって。
三  木: そうですね。
色の名前って、文化的な背景がありますし、イメージを喚起するツールとして使われる場合が結構ありますね。
以前、バーテンダーさんに向けてのセミナーでも、カクテルの品評会用の作品のタイトルをつけるのにご参考いただいたことがありました。
二本柳氏: カクテルにタイトル、付いていますね。
三  木: 色名からインスパイアされて、カクテルの色と結びつけることができるんですよね。
あと食のことでいえば、和菓子。
日本の和菓子って、本当に季節を映しとっていてすごいじゃないですか。
やっぱり、そこにも色の組み合わせがあって、お菓子の名前が付きますよね。
そういう時にも色の名前は、イメージを作っていくリソースだったりします。
そういうのが今後、テーブルウェアの中でも出来るのかな。
二本柳氏: あと面白かったのが、色の効果です。
私、美術の先生に、展示会にこの色で出そうと思うって言った時に、先生に、一番先に色を指摘されたんです。
「ビッグサイトでしょう?これだと会場で、沈むよ?」って言われて。
で、先生は、「コントラストがハッキリしていないと会場で、ただきれいねで終わるし、アピール度合いが弱いよ」と。
それでその時は、ちょっとグレーっぽいものから赤、白に急きょ変更したんです。


「ブライダル産業フェア」ブライダルテーブルコーディネートコンテスト2016 大賞 受賞

三  木: なるほど。
二本柳氏: なので、色の持つ効果を企業に説明できるって、最初の打ち合わせをさせていただいたときに、聞いてちょっと面白いなって思いました。
“テーブルウェアスタイリストとは”
三  木: テーブルウェアのスタイリングは、食器から決めてくんですか。
二本柳氏: いいえ、一番、大きいものから決めていくんですけど。
家具とあと、テーブルクロスが面積が大きいので、そこから決めていくんですね。次に、それに合う食器を選んでいきます。
三  木: そうすると、あとのアイテム、カトラリーは一番、最後?

二本柳氏: 一番、最後です。
三  木: 今日もステキなのがありますけど、キャンドルとかお花とかいうのは、大体、一緒に空間として入ってくる、それも最後のほうの味付け?
二本柳氏: そうですね。
うちの場合は商品を食器と一緒にスタイリングすることが多いので、まず、商品ありきでベースとなるテーブルの天板とか、クロスの色とか素材、を選びます。そこから食器を選んで、次に主張が強いお花を選んで、カトラリーとか小物は一番、最後になります。
三  木: やはり、一番、訴えたいものを中心にしてからってことなんですよね。
二本柳氏: 大きいものから。はい。
三  木: 「日本初の食器のスタイリスト」なので、食器に対するこだわりがとてもお強いのかなと思ったので、先に食器を選ぶんですかって聞いたんですよ。

二本柳氏: そうなんですね。
私、出版社にもともといたんですけど、考えてみたら、洋服のスタイリストはいて、ヘアメークもいる。で、小物はどうなんだろうと。
食器を専門にライフスタイルとかそういったものを彩るようなスタイリストは絶対、必要なのにいない。
出版社に売り込みを私が始めて、日本初の食器のスタイリストっていうのをつくりました。
そして私は食器のコーディネートを、学んできた人間なんですけれど、食器にしても日本の産地とかヨーロッパのメーカーとかも学ぶ環境があったら、もっと活躍してもらえる人が増えるだろうなと思って、協会を立ち上げて、5年目になりました。
三  木: テーブルウェアスタイリストとは具体的には、どういうお仕事なのでしょうか。
二本柳氏: 私たちは商品ありきの食卓のスタイリングをすることが多いので、普通にリース屋さんとかの、インテリアのスタイリストがやっているようなことを食の空間で行うんですね。
三  木: まずは見せる商品ありきだから、そのときによって主役が違うんですね。
その主役の見せ方をテーブル上のものを組み合わせて考えるっていうのが現場。
二本柳氏: 私自身のやっているものを見て、インスタグラムとかブログから皆さん、問い合わせがあるので、当初は生活のスタイリングっていう部分も持ちながら、その上に雑誌の撮影とか、そういうのもできたらいいねっていうコンセプトでつくった団体ではあったんですけど、今やもうスタイリングを仕事にしたいっていう方がほとんどですね。
三  木: なるほどね。
二本柳氏: 私は、テーブルコーディネーターになりたくて、この世界に入ったわけではないんですよね。私は素敵にコーディネートできるものを学びたかったんです。
“時代の変化とともに”
二本柳氏: 今、コラムとかを中心にアドバイスするようなお仕事もしています。
あと、食育の部分でも。
子どもが使って安心な、例えば、陶器と磁器だったらどっちがお子さまにはふさわしい食器だろう、その見分けは?とかって考えながら、いつもスタイリングを教えているので、結構、幅広い年齢層の方が楽しんでくれて。
協会では、実際に女性ファッション誌やレシピ本みたいな雑誌とかでも活躍いただいてる方が多いです。
三  木: 食育の世界は食育の世界で、子どもに向けては、磁器と陶器とどちらがといような視点があるんですか。
二本柳氏: そうなんです。
磁器だと、やっぱり、太陽にかざして透けるぐらい薄いものなので、お子さまはちょっと緊張感があると思うんですね。
陶器だとちょっとぽってりしたものになるので、お子さまがいるシーンをスタイリングするのにも安心安全・・・。
ほっこり感も・・・素材感もナチュラルっぽい。
三  木: 年齢が上の方たちに向けた食器選びのコツみたいなものってあるんですか。
二本柳氏: 世の中的には、例えば、メラミン食器みたいなものが、結構、お子さまとかにお薦めですとか、お年寄りにもお薦めですっていう風にいうんですけど、世代が上の方ってバブルがあっていい食器の時代を、見てきてしまっているので、食器にこだわりを持つ方もいらっしゃるんですね。そういう方が、私は好きだわっていって、来て下さる方も多いんですよ。で、お孫さんにも、カトラリーのデザートナイフというのがちょっと小さめになるので、「これだったら小さいお子さまも私たちと一緒にカトラリーで食べられるね。」ってアイデアを出してくれたりですとか、すごく楽しく学ばれています。
三  木: あとは、触った感じもありますよね。
陶器が重いのであれば、逆に木の器ですごく軽いものもいっぱいあったりとか、落としても平気だったりしますし、漆なんかも、結構、すごくカラフルなものも出ているので、そうするとメラミンじゃなくても色の違いが分かるし軽いしみたいな。
そういういろんな工夫はあるのかなとは思っているんですけど。
二本柳氏: おっしゃっていた漆器のカラフルなものっていうのがすごく面白い世界で。
私がスクール生時代って、それこそ日本の古典的な色しかなかったんですよ。
私が学んで3年目ぐらいになったら白い漆器とかピンク色の漆器とかが出てきて、お子さんも漆器を楽しめるような感じになってきて。やっぱり、あの業界、古典的な業界でも、結構、カラーの楽しさっていうのを知ってる人は知ってるんだなっていう感じです。
三  木: そうですよね。
赤とか黒だけじゃない、もっとかわいい色とかカラフルなものも出てきてるので。今まではそういうものって素材的にメラミンやプラじゃなきゃいけないみたいなに思い込んでいたものが、どんどん変わってきました。
それらをうまく取り入れていくと、目が見づらくなっても見分けやすいとか、存在が分かりやすくなります。
色にはそういう機能的効果があるので、そういうのも取り入れていくといいですね。
陶器の世界でも、何か日本での変化は感じられますか?
二本柳氏: 若い代が変わって新しい見せ方の世界になってきていますね。
やることは変わらない、古典的なものなんですけど、形を変えたりですとか、色を変えたりですとか。
あと、それこそカラーバリエーションで見せて売り方を変えたり。
昔だったら和の食器って5個セットになっていて、みんな同じ色で売っていたものを、5個、全く違う漆器が売られていたり。
そういうメーカーさんの話を聞いてみたら、漆器の何代目の方だったりとかするので若い世代に代が変わっているんだなと。
あと、最近だと、美術大学を卒業した方が漆器の世界とか陶器の世界に入って、自分のオリジナルの世界でつくっているので、結構、面白い。
代が変わってきている節目です。
三  木: そこにこういうテーブルウェアスタイリストの方のような若い力が入ると
本当に新しい提案っていうの、いっぱいできるんでしょうね。
二本柳氏: あと、作家さんの感性もさまざまで、すごく面白いものが彼らの感覚でできているっていう感じで。
素材感をわざと傷つけてみたりとか。
日本の食器の世界もすごく変わっているタイミングです。


作家 keicondoさんがつくったもの

三  木: 漆器の業界としてはどうですか?
二本柳氏: 世界に向けて発信を頑張っているのが漆器の職人さん達も多いです。
秋田の川連塗は、海外に向けた発信をされているところがあります。
パリに先日は展示会に行かれていました。
三  木: テーブルウェアの世界でも、今までの素材を生かしながら、食器とか陶器のカラーバリエーションとかがすごく増えてきている。あとは日本のこういういろいろな作家さんたちが本当に新しい代になって、見せ方とか、売り方とか面白い切り口を持ってきているっていうことなんですよね。

 

◆◆◆ 後編はこちら ◆◆◆

 

一般社団法人 テーブルウェアスタイリスト連合会
代表理事 二本柳 志津香(にほんやなぎ しずか)

企業CM・広告撮影に於けるテーブルスタイリングを始め、ブライダル、イベント、店舗等、様々な空間装飾を手がける。
ビジュアル・マーチャンダイジングの専門家として、PR効果を考えた空間デザイン、装飾を行なう商品装飾展示技能士(国家資格2級)の顔も持つ。
2014年、日本初の食器の資格制度「テーブルウェアスタイリスト®」を設定、講座運営の(社)TWSAから企業装飾や雑誌、広告等の分野で活躍する人材を多数輩出中。

<実績>
「ブライダル産業フェア」ブライダルテーブルコーディネートコンテスト2016 大賞
「ゼクシィ相談カウンター」銀座店、他4店舗デザイン・装飾
朝日新聞「食卓を彩るこだわりの器」取材協力 他多数。

一般社団法人 テーブルウェアスタイリスト連合会:https://www.tablewarestylist.net/
   

 


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