対談企画Vol.9:株式会社東急百貨店 営業政策部 販売サービス部 清水桂子氏<後半>
2019.2.22
対 談 後 半
(前編はこちら)
(前編はこちら)
“研修は納得の場”
清水氏
セミナーや研修を行っていて感じるんですが、皆さん、似合う色って自然に目で分かっているんですよね。
三木:
やっぱりプロですもんね。
清水氏:
じゃあ、それに一言付け加えられれば強いよね、みたいな。
三木:
根拠ですよね。こうだから、こういう色が似合いますよ。
2級の内容にもあるんですけど、自分の色素の特徴を分かっていると、比較として自分のことをネタにできますね。まさに「私は目が明るいから」とか、「私、反対に目がすごく暗いから、こういうところで違うでしょ」って言うとすごい分かりやすいですよね。
2級の内容にもあるんですけど、自分の色素の特徴を分かっていると、比較として自分のことをネタにできますね。まさに「私は目が明るいから」とか、「私、反対に目がすごく暗いから、こういうところで違うでしょ」って言うとすごい分かりやすいですよね。
清水氏:
皆が集まったセミナーだと、お互いに色素を比べて「それぞれ少しずつ違うね」というのがわかりやすいです。
三木:
比べるって大事ですよね。
自分とお客さまとの関係でも、自分は、肌の色に黄みがある、目が明るいからこういう色が似合うけど、お客さまの場合は、こうだからというように、自分を引き合いに出しながら、お客さまの魅力と色を結びつけて接客されると、すごく説得力が出ますね。
パーソナルカラーの研修を始められて、何か変化はありましたか?
自分とお客さまとの関係でも、自分は、肌の色に黄みがある、目が明るいからこういう色が似合うけど、お客さまの場合は、こうだからというように、自分を引き合いに出しながら、お客さまの魅力と色を結びつけて接客されると、すごく説得力が出ますね。
パーソナルカラーの研修を始められて、何か変化はありましたか?
清水氏:
まだ販売員さんにしかやっていませんが販売員自身がまずすごく喜んでくれていますね。
三木:
まずは、ご自分が実感することで、説得力が増しますしね。
清水氏:
あと、本当に習ったことをちょっと頭に入れて一言入れて提案したら喜んでくださったとか、あとは金と銀の紙を使った、シルバー系、ゴールド系とどちらが似合いやすいかがわかりやすいツールは、宝石売り場の方にも好評でした。
三木:
シルバーとゴールドってどっちにしようとか迷う人、店頭で結構いると思う。
清水氏:
そうですよね。後の一押しっていうか、ちょっとぽんっと決め手になるような、そういうトークに入れられますもんね。
皆、色の違いは分かるし、お客さまに似合う色も感覚的には、分かっているんですね。
お客さまも何となく分かっている部分もあるんでしょうけどね。
皆、色の違いは分かるし、お客さまに似合う色も感覚的には、分かっているんですね。
お客さまも何となく分かっている部分もあるんでしょうけどね。
三木:
それを他の人に改めて言われると、すごく嬉しかったりしますよね。
ただ「いいですよね」じゃなくて、どういいんだみたいな根拠があるといいですよね。
皆さんは、接客のプロなので、そもそもボキャブラリーも豊富。
お客さまに納得いただけるような根拠を伝えることもできますね。
私たちもそういうプロの方たちへの研修のときは、やっぱりみんなうまいなって、つくづく思います。
ちょっとポイントが分かると、もうすらすらって。
さすが、みたいな感じですよね。
ただ「いいですよね」じゃなくて、どういいんだみたいな根拠があるといいですよね。
皆さんは、接客のプロなので、そもそもボキャブラリーも豊富。
お客さまに納得いただけるような根拠を伝えることもできますね。
私たちもそういうプロの方たちへの研修のときは、やっぱりみんなうまいなって、つくづく思います。
ちょっとポイントが分かると、もうすらすらって。
さすが、みたいな感じですよね。
清水氏:
そうですね。本当にお客さまを褒めることには、長けてるので。
三木:
心配りとかも、やっぱりそれにプラスアルファされているから。
全部揃っているって最強だなって思っちゃったりしますけど。
鬼に金棒的な感じに。
全部揃っているって最強だなって思っちゃったりしますけど。
鬼に金棒的な感じに。
清水氏:
そうですね。結局さっきのコンサルティングセールスにつながるんですけど、売りたいじゃなくて、お客さまに似合う、納得して買っていただけるような色や素材を勧められるということ。
研修の後、皆が色をお客さまに合わせて選べることが理想形かなと。
研修の後、皆が色をお客さまに合わせて選べることが理想形かなと。
三木:
研修で教えていらっしゃる時に、気を付けていらっしゃることとか、ポイントにしていることはありますか。
清水氏:
まずは研修を楽しくということですね。
自分自身が色を楽しめると、楽しいって実感が持てると、すごくそれを人に伝えたいなと思えるかなと。
自分自身が色を楽しめると、楽しいって実感が持てると、すごくそれを人に伝えたいなと思えるかなと。
三木:
ありますね。
清水氏:
あとは、色素と結びつけた伝え方を意識するという点ですね。
商品をお客さまにあてながら、「この黒髪とつやがあるからこそこういう色が似合うんですね」って言ったりとか。
商品をお客さまにあてながら、「この黒髪とつやがあるからこそこういう色が似合うんですね」って言ったりとか。
三木:
清水さんが具体例として、研修を受ける販売員の方をお客さまというスタンスで色素と絡めてさり気なく褒めて差し上げることが、いい実例になっているという感じでしょうか。
清水氏:
そうですね。それをまたその周りで見ている人が、「こういう人が来たらこういうのが似合うから、こう勧めるんだ」というように一つでも二つでも実例が増えるので。
三木:
具体例として見るってことですよね。そういう褒め方とか勧め方があるんだなって。
“似合う色は心地いい”
三木:
コーディネートの配色についてはどうですか?
清水氏:
これからですね。結構、やっぱり組み合わせ方としても自分に合うものを知りたいという場合が多いです。そうすると、ご提案した組み合わせをまとめて購入してくださることもあります。
そんなときはとてもうれしいです。
そんなときはとてもうれしいです。
三木:
コンシェルジュさんのお話によると、サービスをやっている中で、どういう方がこういうサービスを利用されるかというと、例えば、パーティとか、結婚式とか特別な場合に着ていくものではなくて、仕事とカジュアルの両方のシーンのセットアップをしてほしいっていう、本当に普段の要望が一番多かったらしいんですよ。
このジャケットに合うインナーとボトムスの組み合わせを何パターンか。
自分に合う色、素材、デザインでどんな組み合わせができるのかっていうそうするとそれでセット買いみたいな。
そういう意味では、その人にあった配色提案が出来ると良いですよね。
このジャケットに合うインナーとボトムスの組み合わせを何パターンか。
自分に合う色、素材、デザインでどんな組み合わせができるのかっていうそうするとそれでセット買いみたいな。
そういう意味では、その人にあった配色提案が出来ると良いですよね。
清水氏:
その方の色素傾向から似合う色や配色を考えて提案していく。
三木:
ドレープがなくても、「これだけお肌が繊細そうで、トーンが明るいと、柔らかい色とか、明るい色とかお似合いですよね」という話はできますもんね。
清水氏:
むしろ、それができないと多分、売り場ではできない。
三木:
これだけのドレープ、売り場に置いておけないし。お店にある商品を例にしながら、同じグレーでもちょっと明るい方がいいとか、ちょっとすっきりした方がいいとか、逆にグレーよりもベージュのほうがいいとか、そういう話ができるかどうかですよね。
清水氏:
意外と洋服よりもスカーフとか傘とか、そういうほうが提案しやすいですね。
三木:
新しい自分らしさみたいなところで。
清水氏:
パジャマとか、やっぱりそういうところでのパーソナルカラーもやろうって、活用はできますよね。
三木:
パジャマはノーメークで着るから、重要です(笑)
そして百貨店の中でも年齢層の高い人向けの商品では、似合う色は大切。
年齢を重ねると、やっぱり肌とかいろいろ気になることも多くなってくるので、少しでもきれいでありたいなという気持ちもありますよね。そういうときに、自分のために、自分に似合う色の下着を身に付けるって、人に見せるわけでなくても、自信が持てるというか、似合う色を身に付けているんだっていう満足感が得られますよね。
そして百貨店の中でも年齢層の高い人向けの商品では、似合う色は大切。
年齢を重ねると、やっぱり肌とかいろいろ気になることも多くなってくるので、少しでもきれいでありたいなという気持ちもありますよね。そういうときに、自分のために、自分に似合う色の下着を身に付けるって、人に見せるわけでなくても、自信が持てるというか、似合う色を身に付けているんだっていう満足感が得られますよね。
清水氏:
それは心の豊かさにつながりますよね。
“色への興味は尽きない”
三木:
今、私どものJ-colorでは認定講師ということでもお付き合いいただいていてありがとうございます。
いろいろな活動をされているんですけど、セミナーやイベントに入っていただいてどうですか。
いろいろな活動をされているんですけど、セミナーやイベントに入っていただいてどうですか。
清水氏:
すごく勉強になります。
セミナー担当のメイン講師の伝え方もそれぞれ違いますし、そういったのが勉強になります。
話の入り方であったりとか、コミュニケーションの仕方とかも。
色の三属性ひとつ説明をするのも、ビジュアルツールを使って、もっと大きく見えたほうが説明しやすかったりとか、分かりやすかったりとかっていうのがありますし、そんなツールとか勉強になりましたし。
ドレープの代わりに3級の公式テキストについている4色チェック用の紙サンプルを使いました。
ドレープを持ち込めない場合もあるのでこういうのも便利かなと。
セミナー担当のメイン講師の伝え方もそれぞれ違いますし、そういったのが勉強になります。
話の入り方であったりとか、コミュニケーションの仕方とかも。
色の三属性ひとつ説明をするのも、ビジュアルツールを使って、もっと大きく見えたほうが説明しやすかったりとか、分かりやすかったりとかっていうのがありますし、そんなツールとか勉強になりましたし。
ドレープの代わりに3級の公式テキストについている4色チェック用の紙サンプルを使いました。
ドレープを持ち込めない場合もあるのでこういうのも便利かなと。
三木:
今後は、どんなことをやっていきたいとかお考えがありますか。
清水氏:
もう一歩踏み出せるような、商品に関わってできるようなのができるといいかなとは思っています。あとは、もっと他のライフケアカラーも勉強しましたので、洋服だけじゃなくて、生活全般に関わる色の使い方にも携われるといいのかなと思ったりはしています。
三木:
ライフケアカラーの3級公式テキストも今年3月に改訂をしますし。
やっぱり時代が変わってきて、以前はAFTの色彩検定を受けている方がプラスアルファでライフケアカラーとかを勉強されている方が多かったけど、今ダイレクトに、初めて色のお勉強がライフケアカラーですとか、パーソナルカラーですっていう方が増えてきているんですね。
いろんな状況、情勢が変わる中で、より分かりやすく、色に入りやすくなってもらうために、今回改訂をするんですね。
色の入り口がライフケアカラーという方が増えているので、もうちょっと色彩学も分かりやすく、基本形を伝えしておかないと難しい部分もあるかななんていうのもあったんです。
やっぱり時代が変わってきて、以前はAFTの色彩検定を受けている方がプラスアルファでライフケアカラーとかを勉強されている方が多かったけど、今ダイレクトに、初めて色のお勉強がライフケアカラーですとか、パーソナルカラーですっていう方が増えてきているんですね。
いろんな状況、情勢が変わる中で、より分かりやすく、色に入りやすくなってもらうために、今回改訂をするんですね。
色の入り口がライフケアカラーという方が増えているので、もうちょっと色彩学も分かりやすく、基本形を伝えしておかないと難しい部分もあるかななんていうのもあったんです。
清水氏:
そうなんですか。
認定講師の研修に伺うのが楽しみです。
認定講師の研修に伺うのが楽しみです。
三木:
今、お仕事の場でパーソナルカラーを使っていただいていますけど、ライフケアカラーもやっぱり衣食住全般なので、コンサルティングセールスに活かせるものも出てくるかなとは思うんですよね。やっぱりインテリアに使うものと、ファッションのものと、色の使い方もちょっと違うじゃないですか。
清水氏:
そうですね。
あとは、高齢の方に向けて楽しく、自分自身を飾るとか、それこそ安全な空間づくりとかに関わる色の使い方のセミナーが出来るといいですね。
あとは、楽しく食べる、食を楽しむというような、何かしら色で楽しくできるといいなと思っています。
あとは、高齢の方に向けて楽しく、自分自身を飾るとか、それこそ安全な空間づくりとかに関わる色の使い方のセミナーが出来るといいですね。
あとは、楽しく食べる、食を楽しむというような、何かしら色で楽しくできるといいなと思っています。
三木:
渋谷もどんどん変わっていますね。
これからのご活躍、期待しています。
本日はありがとうございました。
これからのご活躍、期待しています。
本日はありがとうございました。
清水氏:
ありがとうございました。
株式会社東急百貨店
営業政策部 販売サービス部
清水 桂子 –Keiko Shimizu-
https://www.tokyu-dept.co.jp/
営業政策部 販売サービス部
清水 桂子 –Keiko Shimizu-
https://www.tokyu-dept.co.jp/
販売職を中心としたコンサルティングセールスの研修を行う。
人を中心としたサービスの一環として、販売に関する資格取得を推進する他
パーソナルカラーの知識を広め、お客さまに対しての接客向上を目指している。
日本カラーコーディネーター協会(J-color)
色彩活用ライフケアカラー2級認定講師
色彩活用パーソナルカラー2級認定講師
人を中心としたサービスの一環として、販売に関する資格取得を推進する他
パーソナルカラーの知識を広め、お客さまに対しての接客向上を目指している。
日本カラーコーディネーター協会(J-color)
色彩活用ライフケアカラー2級認定講師
色彩活用パーソナルカラー2級認定講師