一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会[J-color]

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コラム「岡山から全国へ 災害対応のピクトグラム」

2022.5.10

こんにちは。ピーコックブルーです。

3年ぶりとなる行動制限のないGW
いかがお過ごしでしたでしょうか。

久しぶりの旅行や帰省
また大掃除や断捨離など
まとまった休みならではの過ごし方を
それぞれに楽しまれたことと思います。

かくいう私は後者のほうで
掃除や衣替え、書類整理、GW明け
の準備などで終わってしまいました。

さて今回取り上げるのは
岡山市消防局と倉敷市にある
川崎医療福祉大学とで作られた
ピクトグラムとしては珍しい
災害時  を想定したピクトグラムです。


参照サイト:岡山市|災害対応ピクトグラム
https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000023389.html

ピクトグラムとは
簡略化した図形を組み合わせて
視覚的に情報を伝える絵文字のこと。
非常口やトイレのマークなどは
代表的なひとつです。

昨年の東京オリンピックでは
開会式にて各競技種目の図柄を
パントマイムで表現して注目を集め
ましたね。

ピクトグラムのメリットは
国や言葉の壁を越えて、直感的に
情報を伝えることができる点。

見やすくするポイント
文字・図形と背景との明度差を大きく
して視認性を高くすること。

また周囲の環境や設置場所に応じて
視認性の高い色を使うことが
求められます。

この災害対応として開発された
ピクトグラムも、耳の不自由な人や
外国人の被災者の方にも緊急時に
取るべき行動がひと目でわかるよう
に考案されました。

種類は4種類。

◆避難を促す 「歩いてこちらへ」

◆NBC(核、生物、化学)テロの際
に汚染された衣類の処分と着替え
を求める 「服を袋へ」 「ポンチョを着る」

◆傷病の程度で治療の優先順を
決めるトリアージの 「タグをつける」

当初は青と白のみだったのを
衣類の着脱を促すピクトグラムには
視認性の高い「黄色」が使われるよう
になりました。

これらのデザインデータは簡単な申請
手続きによって無償で活用でき、
岡山から全国へと広がりを見せています。

災害に遭遇しないことが何よりですが
迅速な避難や誘導の重要性も大いに
思い知らされます

普及を進め、世界標準を目指している
この災害対応のピクトグラム。
デザインも含めて、今後の広がりが
気になります。