J-color主催 第二回 CUDエデュケーションセミナー開催のご報告
2022.12.16
こんにちはJ-colorの尾本です。
「色の見え方の多様性」と「CUDの活用」を多くの人に知っていただくため、
J-colorでは、さまざまなイベントを開催しており、
今回は「CUDエデュケーションセミナー」についてご紹介させていただきます。
「CUDエデュケーションセミナー」は、CUDに関するさまざまな内容を取り上げるため、
毎回、異なるテーマを楽しめるセミナーです。
「J-color CUD 活用クラブメンバー」を中心にセミナーテーマを決めて開催することもあります。
第二回のテーマは、
「さわって色がわかるタグ」みんながわかりやすい色で楽しむコミュニケーション方法♪
でした。
さわって色がわかるタグ「いろポチ」は、産業技術総合研究所の名誉リサーチャー・
佐川賢工学博士が日本女子大にて考案・研究したデザインをもとに、
ブランドパーツ専門商社である株式会社フクイがプロダクトデザインをおこなった商品です。
その開発ストーリーやこれまでの展開と普及にむけてのお話を、
今回は、株式会社フクイ 開発部の黒田まゆみさんからお伺いしました。
黒田さんは、「いろポチ」のマスコットキャラクター、ポチ子ちゃんの4コマ漫画
「フクイのポチ子ちゃん」の作者でもあり、日々、SNSに投稿されています。
「いろポチ」は、タグに配置されたポチポチと穴の位置で
視覚障害のある方にもわかるように、
そのタグが付けられた物(お洋服など)の色を表現しています。
色の表現に利用されているのは、マンセル表色系の色相環です。
色彩学を学んだことのある方にはお馴染みの色相環を使うことで
目が見えない人とも色を共有できるということ、
目が見えない人でも色相環で色の位置関係を把握することにより、
カラーコーディネートを楽しめるということに私たちは驚くとともに感動しました
色が見えている人(色覚には多様性がある)、色が見えづらい人、色が見えない人、
みんなが色を共有することができるという「いろポチ」のしくみに興味をもたれた方は、
ぜひ、こちらのサイトをご覧ください。
https://iropochi.jimdofree.com
なお、第二回 CUDエデュケーションセミナーのテーマを決めるにあたり、
J-color CUD 活用クラブメンバーの有志からお力添えをいただきました。
今後もJ-colorはクラブメンバーの方々との交流を重ねていきながら、
さまざまな取り組みをしていきたいと考えております
色覚に多様性があることを多くの人に知っていただき、
みんながわかりやすい色であるCUDの活用を広めていく活動に、
ご興味のある方は、ぜひ、J-colorのCUDイベントにご参加ください
セミナー視聴者からの感想の一部をご紹介します
*いろポチについて詳しく教えて頂き、ありがとうございました。
視覚障害をお持ちの方に対して色を楽しむ一つの手段だと感じました。
視覚障害がある方も、健常者と同じようにおしゃれをしたり、
服を選んだりしたいとおっしゃっていたのを思い出しました。
*いろポチが、そのものの色を伝えるだけでなく、
配色コーディネートに役立つしくみであり、色の学習もできるという、
多様な活用方法があることが素晴らしいプロダクトだと思いました。
*いろポチの開発ストーリーを聞いて熱意や優しさを感じました。
「社会全体のやさしさとして備えておくべきもののひとつ」が印象に残りました。