一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会[J-color]

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TES会東日本支部セミナー[2] 「パーソナルカラー入門」のご報告

2023.4.24

こんにちは。J-colorの小島です。

1月に続いて、3月16日(木)「繊維製品品質管理士会(TES会東日本支部)」様にて、
今回は「パーソナルカラー入門」を開催させていただきました。
前回に続き100名以上の皆さんにご参加いただきました

前回のブログ

パーソナルカラーについては、皆さんそれぞれに体験があったり、
日頃思うことがあったり、また実際にお客様とのやり取りで
感じたことがある方もいらっしゃったので、
パーソナルカラーの現状や、疑問点を整理しつつ、
実は型通りの色の選び方ではないというところを具体的にお伝えしました。

季節の名前のついた色のグループありきで語られることが多く、
そこに自分の似合う色を当てはめようとするとらえ方をされがちなので、
もともとそういうものではないということで、似合う色と外見の色素との関係性や、
J-colorの自分ブランディングの考え方をお話しました

色素の見方

自分の肌はオークルなのかピンクなのか、
イエローベースなのかブルーベースなのかというところが
クローズアップされがちなパーソナルカラーですが、
イエローベース・ブルーベースという「色相」だけでなく、
「明度」や「彩度」の視点でとらえたらどうなるか、
自分の色素に関して、もう少し視野を広げて
またポイントになる色素の見方があるかもしれないということで、
他の人と比べて自分について理解を深めていただきました

そして、色素の要素と似合う色がリンクしている実例を、
デモンストレーションでお見せしました。

100名以上の方に見ていただくので、私とJ-colorの金子、
J-color検定認定講師髙橋ゆかりさんとで行いました。

「暗い色にすると顔まわりに影が出る」
「オータムの色で肌に黄みが出やすい」

など、顔色がすぐに変わるモデルさんのデモでは、見ている皆さんも、
似合う色と似合わない色の差をはっきり感じられたようでした

また大きなドレープをあてて全身を見て、
色と色素のバランスを確認する点も新発見があったようです。
ドレーピングは、どうしても顔ばかりをじっと見がちですが、
全身を大きく見ることが大切で、それにはコーディネートの力も大きいです。

やはり、似合わない色から似合う色に変えると、
モデルさんの顔立ちや印象が大きく変わるので、
見ている皆さんもそれにすぐ気づいて笑顔 になるのが印象的でした。
その反応で、モデルさんご自身も似合う色の効果を感じていらっしゃいました。

そして、一緒に色素チェックリストを書いてみました。
4タイプの項目の中から一つだけ選ぼうとすると、
自分にぴったりのものがなかったり、どれもいまいちピンとこない
ということがありますが、今回は色素の特徴をリストに落とし込むコツを
実際にお話しながら行いました

それでも自分の色素を客観的に判断することは難しいのですが、
一人ではなく周りの人と比べて行うことで、
いつもよりはチェックしやすくなったようです。

パーソナルカラーのことになると、肌の「色」ばかりを気にしがちですが、
皮膚の厚みがどうか・ツヤ感はどうかなど色素の多角的に見ることで、
自分自身について新しい気づきもあったようです。

眼については、今まであまり意識したことがなかったという人も多かったです。
用意していただいた手鏡で、自分の目をよく見て、
隣の人と比べてみると随分違うことも発見されていました。
一重か二重か、大きいか小さいかだけではない自分の眼の特徴があり、
それが外見のイメージにつながっていることが実感できたというお声もありました。

色素が簡単に4タイプに分類できるものではないこと、
そもそも似合う色をタイプに分類することが目的ではないことも、
色素チェックで体験していただけました。

お客さまに商品の色をすすめる際は、
カラー診断ありきでなくても可能であることもお伝えしたかったので、
多くの人の色素を見ることで、何かヒントを得ていただいたようにも思いました。

また、ご自身の色素(外見)をビジネスの場面で
どのように「自分ブランディング」していくかを
考えるきっかけになれば幸いに思いました。

参加者の感想

●参加型で説明も分かりやすくとても楽しかったです。

●雑誌等のカラーグループにはっきり当てはまらず、よくわからないと
思っていたのですがもう少し大まかでも良い、ということがわかり、
自分に似合う色が見えてきました。
とても興味深く面白かったです。もう少し勉強したくなりました。

●明るさの違う生地がかわると顔色がかわるのがよくわかった。

●研修前から楽しみにしておりました。洋服を選ぶ選択基準にもなりますし、
参考になります。先生のトークも面白く、又受講したいです。

今回は繊維製品のスペシャリストならではの経験と知識をお持ちの方々に
参加していただいたので、業種・職種に応じて、
それぞれの立場で色彩を生かす方向性がさまざまあることを、
私自身が再認識しました。
J-colorの取り組みとしてもより実践的な方向へ
ステップアップ していきたいと思います。