一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会[J-color]

一般社団法人日本カラーコーディネーター協会

 
 

色でSDGsを体験!CUD(カラーユニバーサルデザイン)体験ワークショップが開催されました

2023.10.4

去る8月19日、20日、小学生を対象に渋谷と川崎で、CUD(カラーユニバーサルデザイン)体験ワークショップが開催されました。
このイベントは、「独立行政法人 子どもゆめ基金」の体験枠に参加したものでサスティナブルな未来のために、CUDを大人だけでなく子どもにも知ってもらい、日々の生活の中でより良い社会のために私たちに何かできることはないか、発見と気づき、そして実践を目標に見据えたものです。

「人の色覚には多様性がある」
人の生まれつきの色の感じ方(色覚)は、大きく5つのタイプに分けることができ、それぞれに異なる色の感じ方の特徴があります。病気や老化によるものや、生まれつきの場合もありますが、色弱と呼ばれるタイプの人は、日本では男性の20人に1人、女性の約500人に1人の割合でいると言われています。
この体験ワークショップでは、まずは、その見え方の違いから体験します。
セミナー室のあらゆるものを「不思議メガネ」をかけて見ます。
自分と違った色覚の人はどのように見えているのか、メガネを外して見たり、かけて見たり同じものを見ても、自分の色の見え方と他の人の色の見え方は必ずしも同じではないということを体験します。

 

そして、そんな見え方の違いがわかった上で、より「みんながわかりやすい色」のために、スーパーに並ぶ商品の店内表示の色選びにチャレンジします。
「あれ?この色同士だと同じ色に見えちゃうね」「みんなにもう少しわかりやすくするにはどうしたらいいかな?」

S D G Sという、未来のための大きなとりくみの中で、私たちにできることは何か、
身近にある「色」からはじめることも可能です。
日常生活の中では、サインや看板その他、たくさんの色が溢れています。その色使いは当たり前になっているものでもそれで困っている人もいるかもしれません。みんなにわかりやすい色になっているか?その意識を持つことがS D G Sにつながっていくのではないでしょうか。

今回は、木更津高専情報工学科、准教授の吉澤先生と学生の方にサポート、ご協力をいただきました。
吉澤先生は、こちらで他に類を見ないメディアデザイン研究室を主宰し、視覚伝達デザイン・情報工学・人間工学の境界分野における研究・制作活動を行なっています。
木更津高専チームの方々のレクチャーから、また違った驚きと発見も得たところで
ワークショップは終了となりました。
次回はより多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 


写真右:木更津高専 内田萌葉さん