一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会[J-color]

一般社団法人日本カラーコーディネーター協会

 
 

夜、ドライバーから見えやすい色は?

2024.6.10

こんにちは。ピーコックブルーです。

“水の月”という意味の“水無月”を迎え
ました。
平年より遅い梅雨入りも徐々に広がって
くる頃ですね。
今年は極端な大雨の被害がないことを
只々祈るのみです。

私は普段、車にも乗っているのですが
雨の日が多いこの時期、特に夜  の運転
には注意が必要で気を使います。

視界が悪くなる、路面が滑りやすくなる
ことによる雨の日の事故発生率は
晴れの日と比べると約5倍にもなる
というデータがあります。(怖い 

雨の日と晴れの日でこれだけ違うの
ですから、これが夜間の走行となると
運転している側も歩行者も、どちらに
とっても危険がいっぱいです

夜間の運転については
JAFのユーザーテストに
「夜間走行時における歩行者の見え方」
というのがあります。
この調査によると
服装の色によってドライバーから見える
距離に違いがあることがわかっています。


イメージ画像

横断歩道上に
黒、青、紫、赤、緑、黄、白のトップスを
着せたマネキンを設置してドライバーから
見えた時点での距離を計測したところ…

ドライバーから見えやすい色は
ヘッドライトがロービームの場合


紫・赤・緑がほぼ同じ


の順となり、白と黒や青では約10m、
紫・赤・緑も白との差が約9mと
白のほうが認識しやすいという結果に。

これがハイビームの場合だと
見えやすい色の順は







となります。

ロービームは前方40m先、
ハイビームは前方100m先を
照らす性能をもつとされています
から、ハイビームは遠くから認識
しやすくなります。

只、やはり白や黄色と黒、そして紫
との差が大きくなり、
明るい白や黄色と
暗い黒や紫では約70mもの違いが
あり、白と青でも約40m、見え方に
差がついています。

またこのJAFのテストでは
反射材をつけたタイプとの比較も
あるのですが
黒いシャツに反射材があるだけで
ロービーム、ハイビームともに
遠くからでも白と同じように
見えやすくなります

子どもさん連れやペットの散歩など
歩行者側の夜間の安全性を高める
ためには、
反射材がついた靴やグッズの
活用がとても有効のようですね。

日中は目立つ鮮やかな赤や緑でも
夜になると
黒、青、紫とあまり変わらず
「見えにくい」ということを、知って
おくべきかもしれません。

夜の外出時は、なるべく明るい色の
服装にして、雨の日は傘も明るく、
またポイント的に反射材の小物を
使うなど…
ポイントは『明るさプラス

今後、私も意識していかないと