一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会[J-color]

一般社団法人日本カラーコーディネーター協会

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色は、私達の視覚を通して、様々な仕事をしています。
驚きや感動、ワクワク感などの心理的なもの、見やすさ、わかりやすさ、他との差別化など機能的なもの迄、その効果は様々です。ここでは、様々な企業や団体様とJ-colorが協力させていただきながら、形となったW E Bコラムなどを中心に紹介し、それぞれの分野での色の活用の仕方について提案、発信していきます。

ランドセル 土屋鞄製造所様 vol.1

昨今のランドセルのバラエティさには目を見張るものがあります。
赤や黒が定番だった数十年前から比較すると、ブラウンやネイビー、グレー、ピンクやパープル、グリーンなど、様々な色のカラーバリエーションは、「選ぶ楽しさ」が充実していて、驚きと同時に、時代の流れを感じます。

ランドセルカラー それぞれの自分らしさ

シリーズ プレミアムカラーより

今回は、そんな中でも、ひときわ美しい色彩と洗練されたデザインによるランドセルをつくり出している株式会社 土屋鞄製造所 広報の高橋夏生様に、今のランドセル事情とともに、土屋鞄製造所様のランドセルへの思いと色彩のこだわりについて伺いました。

「好き」を大事に

J-color(日本カラーコーディネーター協会以下「J」):
最近のランドセルは、昔と比べてカラーバリエーションがとても豊富ですね。
どのような色が人気なのでしょうか?
高橋様(以下「T」):
今年の新シリーズ「RECO(レコ)」はとても人気があり、性別の枠にとらわれないモダンなベーシックカラー5色を展開しています。
従来のブラックやディープレッドはもちろん、ネイビーやブラウン、グレーも男女問わずご支持いただいています。

シリーズ 「RECO」より 左:グレー 右:ディープレッド
J:
深みのある落ち着いた赤ですね。
T:
RECOシリーズの『ディープレッド』は、女の子だけではなく、男の子も格好良く背負える赤を開発しました。
土屋鞄では、誰でもどの色でも、お子さまの個性にあわせてお好きな色やモデルを選んでいただきたいと考えています。
例えば男の子でも、赤を戦隊モノのヒーローのように、「かっこいい」というお子様もいらっしゃいますし、女の子でも、「大人っぽく」黒にしたいというお子様もいらっしゃいます。
カタログではそういった価値観のご提案としてモデルが色々な色を背負っているビジュアルを採用しています。
J:
ランドセルの色の選択肢の幅も広がりましたが、選択する側も自由に色を選んでいるのですね。
ランドセルの色選びは、ご両親や、祖父母の方など、意外と周りの方の意見が反映されているのではと思ってしまいますが、実際のところはいかがでしょうか。
T:
30,000名を対象にしたランドセル選びに関するアンケートでは、69.9%、約7割が、ご購入の決め手としてお子様の好きな色やデザインを選んでいるという結果が出ています。
お子様も、自分で決めて褒められることで、「自分の好みが認められた」と、自信をもってもらえるきっかけになると嬉しいです。

美しい色彩の発想はどこから?

J:
御社のランドセルの色彩は、美しく彩が豊富ですが、良い意味で子供らしくない感じがしますね。
そのこだわりについて教えていただけますか。
T:
子供向けという視点だけではなく、大人が見ても素敵と思ってもらえるように考えておつくりしています。
J:
華やかでありながら、どこか地に足がついているというか(笑)、しっかりしている安心感と同時に、高級感も感じます。デザインは、シンプルだから色が際立つようにも感じます。
T:
1年生の時も、6年生のときも似合うような色として、生活 に馴染むような自然な色合いにこだわっています。
J:
大人も欲しくなるような・・・そういう雰囲気もありますね。
カラーネームも、ラベンダー、マロン、ピスタチオ、ガーネット、ジャスミンイエローなど親しみやすいネーミングです。
T:
プレミアムカラーは、花や樹々など、自然の色からイメージを膨らませてつくっているため、その色らしさが出るネームが付けられています。

自然の色からの着想で、夜明け前の空、深い森の緑、愛らしい木の実、こどもたちの毎日にそっと溶け込めるよう、イメージを膨らませているそう。
J:
ベーシックカラープラスなど背あての色、ステッチの色の配色が楽しいシリーズもありますね。
T:
ランドセル本体の色と背当て・内装の色との配色が異なるシリーズです。
ステッチも手縫いなのですが、革の美しさを引き立て、さりげなく映える色の糸が使われています。
J:
コントラストのある配色は、ランドセルを背負ったり、下ろしたりするたびに楽しくなりそうです。
T:
アトリエシリーズでは、一見シンプルですが、ランドセルのフタをあけると華やかなイラストが現れます。
毎年なかの柄を変えて展開をしていて、それぞれの柄にアーティストの思いが込められています。

シリーズ 「アトリエ」より
J:
本当に選ぶのにワクワクしそうです。あと、素材も色々あるのですね。
T:
ランドセルは天然皮革の牛革とコードバン、人工皮革の3種類で展開しています。
その質感、風合い、重さなど少しずつ異なりますので、お子様の体型や通学時間にあった素材で選んでいただければと思います。
J:
美しい色彩はもとより、素材、デザイン、背負心地、丈夫さなど、こどもたちの日常に寄り添ったこだわりのランドセルなのですね。
使う人の、「らしさ」も大切にされていることが、伝わってきます。
T:
2021年7月31日(土)までを「すべてのランドセルからご注文いただける期間」として、材料が希少なSHAPEシリーズを除き、完売を出さずに販売をしています。
来店予約制やLINEによるご相談窓口もございますので、お気軽にご相談ください。

土屋鞄では、ランドセル選びも「ご家族の思い出のひとつ」にしていただきたいと考えています。
6年間の相棒になる、お気に入りのランドセルが見つかるようお手伝いさせていただけたらと思います。

J:
6年間の相棒っていいですね。
貴重なお話ありがとうございました。
T:
ありがとうございました。
今回お話しを伺って・・・

大人も子どもも関係ない 「自分らしさ」

色による「自分らしさ」の提案は、私達も、色彩活用を広めていく上で大切な課題。
お話しを伺って、感じたのは、その人の「好き」はやはり大切ということ。
自分の「好き」を知るのも「自分らしさ」の発見であるに違いありません。

色は、子供、大人を問わず取り入れやすくわかりやすいツール。
ランドセル選びを通じてたくさんの「自分らしさ」が見つかることでしょう。

カラフルなランドセル

お話しを伺った人

高橋夏生さん

株式会社 土屋鞄製造所 
高橋夏生さん

ランドセルの広報をご担当

⇒株式会社 土屋鞄製造所