コラム「『初霜』の観測に使う、黒いタイヤと炭」
2024.12.9
こんにちは。ピーコックブルーです。
今年の冬は雪の降り方も極端で
降る時は大雪になる傾向が高いとのこと。
今月始めもひと晩で雪が積もった地域が
ありましたが、様々に影響がでるドカ雪
ではなく、雪を楽しみながら過ごせる冬
であってほしいですね
全国にある気象台では、露場(ろじょう)と
呼ばれる観測機器が置いてある場所と
その周辺で、今も目視による様々な観測
が行われています。
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その中で「初霜」の観測方法に使うのが
何と、タイヤと炭
露場にタイヤや炭を置き、その上に霜が
つくと、「初霜」となるわけです。
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黒いタイヤと炭に白い霜がつくことで
『見やすく』、『わかりやすい』というのが
その理由。
露場は芝生に覆われていて
タイヤや炭を置いた周辺の芝生についた
霜も同じく観測するようですが
色を使ったこの観測方法は実にシンプル
で分かりやすいです
一番暗い「黒」と一番明るい「白
」
色の明るさの差が最大となるので
見やすさはバッチリです
ちなみに「初氷」も原始的な方法で
結氷皿という桶のような容器の水が
凍れば、「初氷」と観測されます。
自動観測が増えていく中、
すべての気象台ではなくても今も変わらず
気象台の職員さんによって行われている
目視 による観測。
いくら時代が進んでも
私たちの目、耳、肌、匂いで感じる感覚
も大事なのだとつくづく思います。
2024年もあとわずかとなりました。
今年も色のいろいろコラムをお読み
いただき、ありがとうございました
お休みする月もあったりしますが…
来年も引き続き、どうぞよろしくお願い
いたします
穏やかに、健やかに、
新しい年が迎えられますように