2. 「見えにくさ」を解消する配色の工夫(カラーユニバーサルデザイン)
認知症や低視力(ロービジョン)の方にとって、白いご飯が白い茶碗に盛られていると、境目がわからず食べづらいことがあります。
●コントラストの確保:
病院食や介護食の現場では、食材とトレイのコントラストを考慮した配色が導入されています。
●補色の活用:
料理の色と反対の色(補色)の器を選ぶことで(例:白い料理には黒や紺の皿)、料理を際立たせ、認識しやすくする効果があります。
2026.3.19

介護・福祉の最前線で働く皆さまにとって、利用者の「食事」に関する悩みは尽きないものです。「食が進まない」「食べ物と認識しづらそう」といった課題に、色彩心理やカラーユニバーサルデザイン(CUD)の視点を取り入れてみませんか?
ほんの少しの「色の工夫」が、利用者の笑顔を引き出し、ケアの質を向上させるヒントになります。
食欲は、味覚だけでなく視覚に大きく左右されます。特に高齢になると食欲が低下しがちですが、“色の心理効果”を活用することで「美味しそう」という感覚を刺激できます。
●暖色系の活用:
赤、オレンジ、黄色などの暖色系は、食欲を増進させる効果があると言われています。
●「茶色」への彩り:
揚げ物や肉料理など、茶色くなりがちなメニューには、レモンの「黄」、トマトの「赤」、パセリの「緑」などの差し色を添えるだけで、皿全体の印象が明るく新鮮に見えます。
●食の五色を意識:
献立全体で「赤・黄・緑・白・黒(茶)」の5色を意識して取り入れることで、見た目の華やかさだけでなく、栄養バランスが整っていることを視覚的に伝えることができます。

認知症や低視力(ロービジョン)の方にとって、白いご飯が白い茶碗に盛られていると、境目がわからず食べづらいことがあります。
●コントラストの確保:
病院食や介護食の現場では、食材とトレイのコントラストを考慮した配色が導入されています。
●補色の活用:
料理の色と反対の色(補色)の器を選ぶことで(例:白い料理には黒や紺の皿)、料理を際立たせ、認識しやすくする効果があります。

単調になりがちな施設での生活において、色は「今がいつか」を伝える重要なシグナルになります。
●イベント食の演出:
春にはピンク、秋にはオレンジや黄色など、季節の色を活かした演出をすることで、利用者の体験価値を高めます。
●シズル感の演出:
夏には寒色系(青、水色)の器やガラス食器を使うことで、視覚的な涼しさとみずみずしさを引き立て、食事の満足度を向上させます。
●豊かな食体験:
こうした色彩の工夫は、単なる栄養摂取を超えて、会話やコミュニケーションを活性化させるきっかけにも繋がります。

「色」は、利用者の生活の質(QOL)を支える強力なツールです。
●食欲増進と満足度の向上
●栄養バランスの視覚化による効率的な献立作成
●カラーユニバーサルデザインによる安全・安心の提供
これらの知識を体系的に学び、現場で即座に活かせるのが「色彩活用ライフケアカラー検定」です。検定内容を学習することで、色を味方につけて、より豊かな介護・福祉の実践を目指してみませんか?