子どもゆめ基金「色でSDGsカラーユニバーサル体験ワークショップ」ご報告
2024.7.26
こんにちは。J-color神代です。
7月6日、7日の週末に「子どもゆめ基金」の助成活動である【色でSDGsカラーユニバーサル体験ワークショップ】を世田谷区と足立区で開催いたしました
昨年夏からスタートしたこのワークショップは、今後も活動の場を広げていくべく、J-colorが力を入れている試みです。
梅雨時期とは思えない真夏のうだるような暑さの中、各会場ともに20名近くの方が参加してくださいました
同じものを見ても皆が同じに見えているとは限らないという「色の多様性」を知り、「みんながわかりやすい色」を探してスーパーマーケットの陳列の色を考える、というワークショップです
最初に、スライドを見ながらCUDとは何か、講師の説明を聞いてもらいました。
3年生から6年生まで、学年も様々な子供達。ユニバーサルデザインという言葉を初めて聞いた!という子供もいれば、今、学校でユニバーサルデザインについて勉強しているので色のユニバーサルデザインってどんなことだろうと思って参加した、という子供もいて驚きました
講義の後はいよいよワーク
まずは、沢山のカラーチップの中から自由に青果・鮮魚・精肉・乳製品・菓子の陳列表示の為の色を選んでもらいました。
大体似通った選択になりがちな大人に比べて、子供達の発想は自由
白身のお魚のイメージで鮮魚にクリーム色を選んだり、焼肉のイメージで精肉に茶色を選んだり。
菓子の色に至ってはピンクや紫、水色、オレンジと本当に様々で見ていてこちらも楽しくなります
そして、選んだ色を青いメガネをかけて見てもらうと…..途端に「わぁ!」と驚きの声が上がりました
「思っていた色と違う!」「これとこれが同じ色に見える!」と、大人も子供も見え方の違いに驚きを隠せません。
休憩後の第2部では、青いメガネをかけてカラーチップをグループ分けし、「みんながわかりやすい色」を考えながらもう一度陳列表示の色を選んでもらいました。
「本当はこの色にしたいけど、そうするとこっちの色を見わけがつかない」
「これだとメガネをかけた時にわかりやすいけど、かけずに見たときにお肉のイメージが違う…」と、なかなか難しい様子
皆、メガネをかけたりはずしたり、何度も試しながら仕上げてくれました。
ワーク後の感想では、驚いた、難しかったという意見の他に、
「普段の生活の中でも色々な物を青いメガネで見てみたい」
「学校では誰にも見分けやすいようにされているのか知りたい」など、
カラーユニバーサルデザインに興味を持ってくれた様子が伺え、スタッフ一同とても嬉しく思いました
子供達の発想の豊かさや柔軟さに、私達も勉強になった2日間でした。
このワークショップが、参加者の皆様の普段の生活での気づきに役立てるものになるよう、今後も活動を広げていきたいと思います
終始優しいニコニコ笑顔と楽しい語り口で子供達を盛り上げてくださった指導者の吉富さん、各テーブルについて子供達のワークを細やかに見てサポートしてくださった協力者の藤田さん、川島さん、ありがとうございました
参加者の感想
⚫︎驚いたことは、緑色が色弱者にとっては枯れている色に見えること。
⚫︎カラーワークをしてみて、人によってこんなに見え方が違うのかとびっくりした。
⚫︎色を選ぶのは簡単そうで難しい!
⚫︎赤色が一番あかるい色だと思っていたけど、目の不自由な人が見ると暗く見えてしまうので、
目の不自由な人が学校にいる事があれば気をつけようと思いました。
⚫︎学校の先生に「赤は見えにくいんだ」と言う事を教えたいと思いました。
そうしたら、目の不自由な人に見やすくなるので教えたいです。
⚫︎今度、スーパーへ行く用事ができたとき、メガネで案内を見てみたいと思った。
⚫︎お母さんにメガネをかけたり外したりして、色の違いを伝えたい。
⚫︎初めは人によって色の見え方が違うってことが不思議だったけど、
今日学んだことを活かして、学校でのまとめの学習などで、
他の人と見え方が同じ人にも見えやすくなるように、色使いの工夫をしようと思いました。
⚫︎おじいちゃん、おばあちゃんにも「気をつけてね」と言ってあげたいと思いました。
⚫︎普通に綺麗な色が見えるけど、他の人は違って見えているかもしれないと分かりました。
他の人にもわかりやすい表現で表とかを作ろうと思いました。