川口市教育研究会さまの「カラーユニバーサルデザイン(CUD)セミナー」を担当しました
2024.9.4

J-color検定認定講師の藤田倫美です。
先日、埼玉県川口市にて
「カラーユニバーサルデザイン(CUD) ~みんながわかりやすい色~とは?」
CUDセミナーに担当の吉富講師と共に、金子講師と私の3人で行って参りました。
ご依頼いただいたのは、川口市教育研究会さまです。
健康教育研究部に所属している管理職、教諭、養護教諭の
約100名がご参加くださいました

「色のシミュレータ」というスマホのカメラを通して
色弱者の色判別の不自由さを簡易的に疑似体験するアプリを使用し、
「色の見え方の多様性」と「みんながわかりやすい色」について知っていただきました。
強調したい文章にラインマーカー
を引いたり、
付箋で色分けをしたりといったワークをはじめ、
紙にカラーペン
で注意喚起をする文字を書いてみる場面では気付きが多くあったようです。
教員の皆さんにとっては普段学校で同じように行っている作業のようですが、
いざ色のシミュレータで確認してみると驚きの声がたくさんあがりました
「これでは注意喚起になっていない
」
「自分ではわかりやすいようにカラーペンで色分けして文字を書いたのに…わかりづらい
」
など。
組み合わせる色によっては、
違った色のカラーペン
が同じ色に見えてしまい見分けがほとんどつかない場合や、
強調したい文字が使用する色によって全く強調されて見えていなかったりする場合も

再度、すべての人に注意喚起の文章がわかりやすく伝わるように考えてみる場面では、
組み合わせる色を考えると共に、注意イラスト
を描かれていた方もいらっしゃいました。
強調したい文字の下に線を引く、強調したい文字を囲むなど。
さすが教員の皆さん
わかりやすく伝えるポイントを説明する前から、ポイント
を捉えた工夫をされていました

「今まで自分ではわかりやすく作っていたつもりの掲示物や名簿の色分けが
分かりづらいと感じていた児童がいたかもしれない…
」
「早速、校内を色のシミュレータで見て確認したいですね
」
「これからは使う色に意識を向けていきたいですね
」など
お隣同士になった方とお話されている場面も見受けられました。
情報を伝える力のある「色」ですが、
色使い(色の組み合わせ)によっては情報がうまく伝わらなかったり、
情報があることに気づかなかったりいうことも起こりうるのです。
学校生活においても情報が伝わらないことで不公平・不平等になることのないよう、
児童生徒に情報を正しく伝える必要がありますね。
より多くの児童生徒が安心・安全・快適な学校生活を送るためにも、
CUDの意識が広がっていくことが大切かと思います
参加者からの感想
●実際に色のシミュレータを使ってみて、色の見え方の違いに驚いた。
特に、ピンクと水色が同じように見えることが印象的であった。
保健指導用のパワーポイントを作成する際に、
くすみカラーやパステルカラーを使いがちであったが、
次からはできるだけ多くの人が見わけやすい配色を選びたいと思う。
また、色以外の方法を用いたり、工夫できる点は多くあると学んだ。
色の見え方は様々であると実感した研修で、とても勉強になった。
今後、保健指導や掲示物などに活かしていきたい。
●アプリをDLしてから、校内のいろいろな色を見比べてみたり、
ふだん気に留めていなかったスーパーや駅の掲示やポップをよく見るようになりました。
自分の薄紫色の靴下がグレーに見えた時は驚きました。
あらためて先生の講義を聴いて、
学級担任の先生方にも参加してほしい内容だったと思いました。
(むしろ、学担に知っていただきたい)
C型とD型ではさらに見え方に違いがあり、勉強不足を再認識しました。
●以前から「色のシミュレータ」は掲示物等に活用させていただいていましたが、
ふせんや蛍光ペンの色については活用したことがなく、大変勉強になりました。
本日学んだことを活かし、色だけに頼るのではなく、文字の大きさや太さを変化させたり、
イラストなどを活用することも積極的に取り入れていきたいと思います。
●大変興味深い内容でした。ありがとうございました。
検査をしないからと言って困っている児童がいないというわけではなく、
色覚のことで困難を感じている児童は一定数いると考えて、
日頃の教育活動に活かしていきたいと思います。
教科書や黒板など、アプリを用いて見え方を確認したいと思います。
●色の見え方は人それぞれで、色の多様性があることの再確認をしました。
また実際に「色のシミュレータ」で見ることにより、
あの掲示物は見えにくかったかなと反省するとともに、
今後どのように配慮をすればいいのかを考えることができました。
今回の研修を職員に周知し、
学校全体でカラーユニバーサルデザインになるようにしていきたいと思います。
●色覚異常について理解しているつもりでおりましたが、
研修のワークで実際に書いた黒と赤の文字は、
日常的に使っている色の組み合わせだったので、自分の意識の低さを感じました。
色のシミュレータのアプリは数年前にダウンロードしてずっと入っておりましたが、
しばらく開いていなかったと思います。感想でもおっしゃっていましたが、
今は色覚異常者を特定して支援するのではなく、
色のユニバーサルデザイン化が求められているということを強く感じました。
まずは自分の作成する資料や掲示物から意識して、
最後にアプリを通して確認してみようと思います。実践的で学びの多い研修会でした。



